いい生地とは


店頭で接客させて頂いてますと「これっていい生地なんですか?」ってよく聞かれます。そしてその度に返答に困ります。

なぜなら「いい生地=長持ちする」と考えてるお客様が多いからです。

誤解を恐れずに言いますと

「いい生地」や「いい革」=「丈夫である」は間違いです。

むしろ逆の事の方が圧倒的に多い気がします。

例えば「〇〇のシャツは安いのに丈夫でノンアイロンでOKだし本当にいい生地だ」という人がいます。でもそれはその人が「丈夫なもの」「ノンアイロンなもの」を求めているだけで、生地自体が「いい生地」な訳ではありません。

むしろ高級シャツを好んで着られている方からすると敬遠されるはずです。

さらに言うと「高級なカシミヤニットなのに毛玉ができた」とか言う人もいますが、それはごく自然な事なんです。

これ以上の詳しい説明は割愛しますが(よろしければ店頭でお話しします)、私がいつもシャツやジャケットをデザインする上で気を付けていることは、デイリーユース可能かつ大人が着ても恥ずかしくないような品質の生地。

細々ながら服作りをして20年。そこの鬩ぎ合いはいつも悩まされますし、本当に難しいです。


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